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あなたはなぜ東大に?~空気感に流され、なんとなく~

あなたはなぜ東大に?~空気感に流され、なんとなく~

 

はじめまして!東大経済学部3年の伊藤です。これから時折記事を書いていくので、よろしくおねがいします!

 

突然ですが、皆さんに質問です。東大に合格する高校生の中で、「最大勢力」がどのような人たちかご存知でしょうか?

 

答えは、熾烈な中学受験を勝ち抜いて入った名門校から東大を目指してきた高校生」です。

 

そして実は、私もそういった「最大勢力」の中の一人です。

 

そこで今回は、そんな最大勢力の一人である私がなぜ東大を目指したか、みなさんにご紹介します。ちなみに、東大生の中では最大勢力ですが、このメディアのライターの中では比較的珍しい人種です。なので、他のライターが書いた記事と比較しながらお読みいただくと、一層面白いかもしれません。

 

あなたはなぜ東大へ?

結論から言うと、私が東大にきた理由は「なんとなく」です。言い換えると、周りに合わせたということになります。

 

私は、私立の麻布高校出身です。今思い出すと、麻布の中には謎の空気感があったなと感じています。それは「最低限の勉強ができて、医者になるつもりがないなら東大にいけ」という空気感です。

 

学校がそのような「方針」を掲げているわけでも、先生が「圧力」をかけてくるわけでもありません。ただただそういった「空気感」が流れていました。

 

私の個人的な感覚にすぎませんが、この空気感は「神童としてのプライド」が生んでいたものなのかなと思っています。

 

麻布中学は基本的に「小学生の中では段違いに勉強ができる」という子供たちが入学する学校です。昔からたくさん勉強をしている人や、「地頭」がよい人が多く、地元で「神童」的な扱いをされている子供たちも少なくありません。

 

もちろん、上には上がいるということは、小学校の学習塾や中学入学以降の生活で重々承知しています。しかしそれでも、「自分はトップレベルに勉強ができるんだ」というプライドを持ち、それを証明することを重要視してしまう節があります。この「トップレベル」への意識が「東大」「医学部」へ向かう空気感を作っていたのだと思います。

 

こう書くと、「プライドを持って勉強に取り組んでいる」とも読めるわけですが、少なくとも僕にとってはそんな前向きなものではありませんでした。むしろ、「プライドに縋っている」という感覚が強かったですね。

 

「俺は勉強を頑張ってトップレベルの学力を手に入れるんだ!」ではなく、「どうやら人より得意らしい勉強という分野でそこそこ頑張って、高い実力を手にしておこう」という意識だったように思います。

 

このように、いわゆる名門校で自然と形成され、流れていく「空気感」は、疑うことも、そもそもその空気感が存在していることに気づくこともできませんでした。

 

空気感に気づけなかった理由の一つは、高校が私にとっての「楽園」だったことです。

 

中高一貫の男子校という最高に自由な環境で、中学3年間も含めて部活や遊びを好き放題やり続けた結果、私の世界は高校の中だけに限定されていきました。言い換えると、他の世界を見ようとしませんでした。

 

その結果、自分の今の判断を客観的に見ることができず、当たり前のように「空気感」に流されてしまったのです。結果、「まんまと」東大を志望するに至りました。

 

ちなみにどれくらい自分の意思を持たず流されていたかというと、

 

 

などなど、全く大学のことを知ろうともせずに意思決定をしていました。

 

幸いなことに、楽しい大学生活を送れてはいるので、東大に来たこと自体に後悔はありません。あのとき、別の選択をしていたとして今よりも幸せになっていたとも限りませんからね。

 

ただ、これは結果として楽しかったというだけの話。大学で「たまたま」いい出会いができたにすぎず、私としては「ガチャ」を当てた感覚です。

 

逆に、僕とは違って断固たる意思で進路を決定した友人たちを見ていると「まじですげーな」という敬意が生まれます。自分の人生を自分で切り開いている感じがして、すごくかっこいいんですよね。

 

半数も大学に進学しない地方の高校出身の友人も、同じ麻布高校出身なのに「空気感」に流されず、デザイナーになるために専門学校にいった友人もそうです。等しくかっこいいなと思います。

 

もう一度高校生に戻れるなら、ちゃんと大学で何したいか考えて、ちゃんと候補となる大学のこと調べて、しっかり自分で意思決定したいですね。

伊藤 優希のプロフィール画像

伊藤 優希

経済学部3年・リアルドラゴン桜プロジェクト講師。今欲しいものは趣味。最近ビールの美味しさがわかるようになってきた。