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「頑張りが評価されない」と感じる人が実践すべきたった一つのこと

「頑張りが評価されない」と感じる人が実践すべきたった一つのこと

 

コロナ禍でオンラインの作業や授業が非常に多くなっている中、「個人の頑張り」について評価は難しくなっているように思えます。作業中の様子が、他の人から確認しづらくなっているからです。

 

そこで今回は、自分自身で頑張った過程を評価してあげることが重要だ、という話をしたいと思います。

 

今回は、筆者が実際に落ち込んだ話から始めたいと思います。

 

 

オンライン実験

 

筆者は理系に在籍しているので、必修授業の1つに実験があります。しかし、昨今のコロナの影響もあって、オンラインで実験の映像を見ながらレポートを書く、というオンライン実験と対面で通常の実験室で行う対面実験のハイブリッド型の授業形態を東大では実施しています。

 

とあるオンライン実験で、私のレポートの評価が返却されてきました。確認してみると、「もう少しがんばりましょう」という一番低い評価のコメントが返ってきました。

 

おそらく、指定された課題の私の答えが間違っていたのでしょう。とはいえ、手を抜いたわけでもなく、動画はきちんと居眠りをすることなく最後まで視聴し、最後の問題までしっかりと考えて、調べて答えを記入し、チェックまでした結果、一番低い評価を受け、「がんばれ」という言葉で返却されたことにはがっかりしてしまいました。

 

これが「問題3と4と7が誤りです。もう一度考え直してみましょう。」というコメントであれば、きっと受け入れて考え直したと思います。自分のレポートのどこが欠点なのか、それを全く示すことなく、ただ最低評価をつけてがんばれ、というのはあまりにもやる気を削がれるなぁ、と実感しました。

 

そんなわけでがっかりしていると、同級生の喋り声の中から、「未提出だったけど『もう少しがんばりましょう』ってコメントされてた」、という声を聞き、私は真面目にやったにもかかわらず、出してない人と評価が一緒なのかとさらにがっかりしてしまいました。いくらなんでも酷だなぁと感じてしまいました。

 

 

テレワーク

 

次は少し変わって新聞の記事からの例を紹介したいと思います。(出典:2021/05/16朝日新聞朝刊4面)

 

緊急事態宣言が続く企業の一部では、社員のパソコンの動きを詳細に閲覧することのできるソフトを導入しているそうです。上司と部下のコミュニケーション不足に伴って業務量の適正さなどを数値化したものを見た上で、会社としては、業務分担の改善や生産性の向上につなげることを目的としていました。

 

ところが、実際の社員には、テレワークの自分たちがサボっていないかどうかを監視しようとしているというように感じてしまったそうです。

 

実際、取材に答えていた方は、業務時間内でメールも開くことによってサボっていないということをアピールするようになった、と述べていました。さらに、管理されているという強い心理的プレッシャーも感じるようになったそうです。

 

テレワークが推進されている中で、業務時間や業務中の作業内容が把握しづらくなっているというのは、働いている人同士の共通の課題であるのでしょう。今までであれば、近くにいる同僚の仕事をしている様子を見ていれば、自分の仕事を頑張っているんだろうとなんとなく感じ取ることができましたが、テレワークでは勤務時間内でどのように作業しているのかを感じ取ることは実質的に不可能です。

 

このような背景からも、なんとかして可視化できるものを用いて、少しでも作業中に関する情報を知りたいと思う気持ちがあるのでしょう。私もこの気持ちがわからないわけではありません。

 

 

共通点とは

 

上であげた2つの話に共通しているのは、人が主体的に作業していることに対して、周りが過程を評価しようとした結果の悪影響が出ている、ということなのです。

 

主体性は基本的に可視化することはできません。その人がどんなところで主体性を発揮しているのか、主体的に活動している方法は十人十色で異なってきます。

 

さらに、主体的になっている過程を見せたい人もいれば、見せたくない人もいます。「今日テスト勉強全然してないよ(笑)」と言っているような人は、過程を見せたくない人の典型例と言えるでしょう。

 

一つ目にあげた大学のレポートの例でいうと、レポートという成果物を通して、レポート作成の過程を評価しようとしています。

 

一方で、二つ目にあげたテレワークの例で言うと、作業途中のパソコンのデータによって、仕事の過程を評価しています。

 

つまり、どちらも過程を評価しようという試みだったのです。しかし、やはり過程を評価するということは、その過程を歩んできた時間や空間を共有していないと不透明なままであると私は思います。

 

私自身であれば、レポートが悪いから頑張っていないと評価されています。私が動画を居眠りせずに見ていたことを証明してくれるのは、その時間一緒にいた人ですが、オンライン授業で1人で受けているのでアリバイはないのです。

 

主体性というのは可視化できず、評価も難しいのかもしれません。しかし、無理にその過程を把握して他人が評価しようとすると限界があります。

 

さらに齟齬が発生して、自分は頑張っているけど、人からは評価されていないと自分自身を否定したくなる気持ちに陥ってしまいます。

 

だからこそ、過程において頑張ったこと・主体性を発揮したことは、自分自身で評価することが重要です。自分で自分を褒めてあげるということです。

 

コロナ禍では周りから肯定してもらう機会もないですよね。さらに、他人から評価されないことがあれば落ち込んでしまいます。だからこそ、頑張りを継続させていくためには、自分で自分を褒めることで、自己肯定感を意識的に高めていくことが鍵となると感じるのです。

 

山田亮進のプロフィール画像

山田亮進

リアルドラゴン桜プロジェクト講師。主体的に勉強する楽しさを伝えるため日々奮闘中。オンライン授業の毎日で、生活は完全なニート状態。