
公開 : 2021.12.05
模試受験直後の受験生必見!本番直前のマーク形式復習法
12月になり、いよいよ受験本番が近づいてきましたね。
12月のこの時期も、わずかながらマーク模試が開催されています(駿台atama+、東進本番レベル)。さらに、予備校各社が「〇〇パック」と題した共通テスト予想問題を販売し始めるのもこの頃です。
そこで今回は、そのような模試を受け終わった直後の受験生に向けて、終わった後の復習法、本番に向けての準備の仕方についてお伝えします!
「見たら分かった」を許すな!
マーク形式の問題を解き終わったあと、多くの人はすぐに採点に取り掛かりますよね。そこでこんなことを考えた人はいませんか?
「迷って最後は適当にマークしたら、たまたま当たってラッキー」
「間違えちゃったけど、解答や解説を見たら分かったから良しとしよう」
これ、要注意です。
演習段階でたまたま当たっただけでは、本番でまた当てられるか分かりませんよね。
それに、当然ながら本番で「解答や解説」を教えてもらうことなどできるはずがありません。
よって、演習段階から「見たら分かった」を許さず、「自分が本当にわかっているのか?」という事を厳しくチェックするようにしましょう。
特に、模試を試験会場で受けたり、自宅で時間を測ってパック型演習に取り組む時は、普段の勉強よりも緊張している事が多いです。
緊張状態の中で間違ってしまった問題、いけそうだったのに思い出せなかった問題というのは、自分の隠れた弱点だったと分かります。
こうやって掘り出した自分の弱さに向き合うことで、着実に実力がついてきます。
具体的には、当日問題を解いていて、少しでも迷った所、「絶対にこれが解答だ」と断言できなかったものに印をつけておきましょう。
そして、丸付けが終わったら、間違った問題+あやふやな印のついた問題の両方を復習しましょう。
「できない」を「できる」に変えるチャンス
模試の復習で大事なのは、とにかくできなかったところを潰していくことです。
先ほどのやり方でできなかったところ・理解があやふやだったところを洗い出したら、後はそれをどんどん「できる」に変えていきましょう。模試や本番を想定した演習は、この絶好のチャンスです。
こうした勉強に対して、楽しんで主体的に取り組める人は強いんですよね。そして、このたぐいの勉強は、楽しみながら向き合うのに向いています。
マーク形式の問題の復習は、とにかくできないところを探していく「作業」です。ゲームみたいだな、と思えたら、それだけでもう勝ったようなもの。
正直やる気が出ないな……と思ったときこそ、過去に解いた演習書や当日受けた模試を引っ張り出してきて、「作業」を進めましょう。
「作業」の際には、付属の解答解説を参照するのが便利です。もちろん教科書等を参照しても良いですが、やや時間がかかってしまいます。直前期は、サクサク勉強を進めたいですよね。
間違った・あやふやだった問題の解説を見て、知らない知識があれば必ずチェックしましょう。
このとき、「どの知識が抜けていたせいで間違えたのか?」「どこがあやふやだったから迷ってしまったのか?」ということを意識するのがおすすめです。
あとは、そうやって見つけ出してきた知識をどんどんインプットしましょう。自分なりに作っているまとめノートに情報を一元化してもいいですし、解答解説の冊子を定期的に見返すのも良いですね。
じゃあ、いつやるか?
あとは、この「作業」をいつやるかが問題になります。
もし、模試を受けた直後にこの記事を読んでくれている人がいるなら、記事を読み終わったら今すぐに取り掛かりましょう。「鉄は熱いうちに打て」とはよく言ったものです。
当日すぐに取りかかれば、「自分がその場で何を考えていたか」「問題用紙の端っこに残した雑なメモが何を意味しているか」という事を簡単に思い出すことができます。
では、当日やったらもうやらなくていいか?
そんな事はありません。人間、1度やっただけで何でも覚えられたらこんなに苦労していませんよね。短期的な記憶は、すぐに忘れ去ってしまいます。
そこで、1週間や1ヶ月という単位で復習することで、短期記憶を長期記憶にする事ができるようになります。
「長期」と言っても、さしあたっては共通テストの本番当日に覚えていればOKです。どうやって当日に記憶のベストコンディションをもってくるか、ということを考えて、そこから逆算して復習計画を立てると良いでしょう。
結果に一喜一憂しろ!
これは山田くんの記事にもありましたね。
(記事はこちら)
模試の結果がいいと、特に直前期はとても嬉しいですよね。「自分にもこれだけの実力がついてきたのか」と喜ぶ気持ちはとてもわかります。
これを無理に抑えるのはもったいない。せっかくなので一度は思い切り喜んでしまいましょう。もちろん、一度喜んだら、後は切り替えて冷静になる、「一喜」で終わらせるのが重要です。
逆に、この時期の模試でいい点数が取れなかったり、パック型演習で重大なミスをしてしまったりすると、焦りますよね。僕自身、直前の模試で大きな計算ミスをやらかして本当に焦りました。
この焦りも、一度は味わってしまいましょう。というか、「焦るな」という方が無理です。
人間は「〇〇したらだめだ」と言われると、逆にそれをやりたくなってしまうという性質があります。これは内心の思いも一緒です。「緊張したらだめだ」と思えばかえって緊張するし、「模試の結果で焦ったらだめだ」と思えば余計に焦ることになります。
だからこそ、一度はちゃんとがっかりして、そこから次のことを考えましょう。山田くんの記事でも、「悔しい」という感情は暗記に役立つと言われています。
いつまでもへこんではいられない、ということは、直前期の皆さんなら言われなくても分かっているはず。今間違えた、「できなかった」のは、「できる」に変えられる大きなチャンスです。今理解があやふやだと気づけたからこそ、本番に向けて修正できるのです。
そうやって、一度がっかりしたら、切り替えて前を向きましょう。大変だと思いますが、ラストスパート頑張ってください!!

河内誠人
カルペディエムLIFE編集長。法学部で勉強中。数年ぶりに紙のカードゲーム(デュエルマスターズ)復帰しました。