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動物を飼うと得られる力を東大生が考察してみた

動物を飼うと得られる力を東大生が考察してみた

最近、ネット上で猫の言葉を「翻訳」してくれる猫語翻訳アプリが話題になりました。スマホで猫の音声を拾うとそれに応じて我々が用いる言葉に直してくれる、というものです。

 

「にゃ〜」の声色を分析して、「こっちに来て」や「遊んで!」などといった具合に変換してくれます。精度はともかく、猫だけではなく動物を飼っている皆さんにとって、自分のペットの言葉を理解できるというのは「究極の夢」なのではないでしょうか?

 

人間の赤ちゃんは、成長すれば少しずつ意思疎通が取れるようになっていきます。一方で、私たちは動物の言葉を正確に把握することはできません。ですから、ペットがどれだけ成長しても、言葉を使ってのコミュニケーションは取れないということです。

 

しかしこの事実、実は意外なところで役に立つのです!

 

今回は、ペットのように言葉での意思疎通が取れない相手と共に過ごすことによって、飼い主が得られる力についてご紹介しようと思います。

 

 

 

行動から推測する

 

ペットと共に生活をするときには、意図的にペットの日頃の様子に気を配らなくてはいけません。言葉でコミュニケーションを取ることができないため、行動を注意深く観察することで、ペットが何を思っているのか推測します。

 

ペットの方から何か語りかける、ということはありませんから、私たちからペットの様子を積極的に観察しなくてはいけません。

 

そして、毎日の様子を観察することは、ペットの異変に気づくことができます。

 

私は猫を家で飼っています。数年前のことでしたが、猫の朝のおしっこの量が明らかに少ないことに気づきました。

 

猫というのは、腎臓に負荷がかかりやすい動物です。腎臓が悪くなると、一気に病状が悪化し、取り返しのつかないことになりやすい動物なのです。

 

毎日排泄物の処理は私がやっていたのですが、日々、排泄物の様子は気をつけて見ていました。腎臓が悪くなりやすい動物であるということは知っていたので、必ず朝に何か異変が無いか、というのはチェックしていました。

 

結局その後病院に連れて行くと、腎臓が悪くなっており、食事療法など治療を始めることになりました。

この一件があってからすでに3年以上が経過していますが、猫は健在で生きています。

 

ペットは風邪をひいたり病気になったりしても自分から声をあげて伝えることはできません。さらにシグナルを明らかに出してから病院に連れて行っても、すでに深刻な状態になっている可能性もあります。

 

このポイントを把握した上でペットを飼うと、意識的に彼らの行動を注意深く観察するようになるのです。

共に生活をしてきたある種家族のような存在のペットには長生きしてもらいたいと考えるのは必然です。日々の様子をチェックすることによって、ペットのいつもと違う違和感を発見し、病気や怪我などを素早く見つけることができるようになるのです。

 

人間の場合は、言葉での意思疎通が図ることができます。しかし時には、言葉以上に行動からその真意に気づくということもあるはずです。

 

日頃からペットの行動を深く注意するということは、人間関係における言葉以外でのコミュニケーションにも役に立つと思うのです

 

 

 

適切な関係性を探る

 

ペットはある意味では自分勝手です。私たちがいいと思って世話をしていても、気分が乗らなければそっぽを向いてどこかに行ってしまったり、種類によっては噛み付いたりすることもあるでしょう。

 

人間同士のコミュニケーションであれば、お互いに言葉で様子を探って、丸く収めようと未然に動くことができますが、ペットの場合はやってみないと反応がわかりません。

 

うまくいくこともあれば、うまくいかなくて反撃されてしまうこともあるでしょう。そして、一緒に生活していく中でペットがどのように接して欲しいのか、人間がどのように接すればいいのか、徐々に学ぶのです。

 

最近の人間同士のコミュニケーションは、この「徐々に」という感覚でコミュニケーションを深めていくということが少なくなっていると感じます。

 

「人間関係リセット症候群」のように、作った人間関係を一気に断ってしまう人も多くなっています。少しずつグラデーションをつけて関係性を考えるのではなく、極端に話す人、全く話さない人というように分断してしまうのです。

 

どのような関係が最適なのかを探る。これは社会の中で人付き合いをするときに非常に重要になります。

 

人付き合いというのが友達関係だけであれば、馬が合う友人とだけ話したり遊んだりすればいいだけの話です。SNSのフォロー、フォロー解除のようにスパッと関係性を断ち切ってもそれほど生活に影響はありません。

 

しかし、社会に出れば、自分と考え方が異なる人と共同で作業をしたり、プロジェクトを進めなければいけないことは多くあります。話が合わないからといって、その人と全く話さずに作業を進めるということはできません。

 

自分には理解できない相手とうまくやっていく。これこそまさにペットとの関係性構築に共通する点であり、ペットを買うことで得られる力だと思うのです。

 

 

 

まとめ

 

いかがだったでしょうか?

 

ペットは癒しを与えてくれる存在であるということはよく言われますが、それと同じくらい、飼い主を成長させてくれる存在でもあります。

飼い主としての成長過程で得られる力こそ、ペットを飼うことがいいとされる最大の理由だと、私は思うのです。

 

山田亮進のプロフィール画像

山田亮進

リアルドラゴン桜プロジェクト講師。主体的に勉強する楽しさを伝えるため日々奮闘中。オンライン授業の毎日で、生活は完全なニート状態。