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勉強嫌いだった僕が主体的に勉強して東大に合格するまで

勉強嫌いだった僕が主体的に勉強して東大に合格するまで

はじめまして、東京大学の河内誠人です。

 

皆さんは、主体性と聞いてどんなことを思い浮かべるでしょうか?または、どんなときに自分が主体的になっていると感じるでしょうか?

 

はじめ僕は、そもそも主体的になっている自分とはどういう状態なのか、どんな時・どんなことになら主体的になれるのかわからないでいました。しかし、どうすれば主体的になれるかわからなかった僕でも、高校生活を経て東大を受験する過程で、主体的になることができました。

 

僕にとって主体性とは、「自分なりの決断に基づいてひたむきになる」ことです。そして、主体的になれるのは、「好きだ・面白いと感じていること」、そして「明確な目標のために必要なこと」に対してでした。では、主体性とはあまり縁のなかった僕が主体的になれたのはどうしてなのか、見ていきます。

 

 

勉強が好きになれず、目標も持てなかった高校1年時

高校受験時代に持てる力を出し尽くして勉強した僕は、高校に入学した時点で勉強については「燃えつき症候群」になっていました。そのため、高校での勉強を好きになれず、自分から勉強に取り組もうということはサラサラなかったです。宿題を期限通り提出することすら危うい状態でした。

 

定期試験の成績も、学年360人中300番代を記録することがしばしばで、一層勉強に対する思いは薄れてしまっていたんです。

 

高校に入って初めての進路希望調査の時、周りの友人の多くは、進学校特有の雰囲気で「とりあえず東大」と書いていました。

 

しかし僕は、自分に東大なんて到底無理だという諦めと、皆の「とりあえず東大」の流れには乗りたくないという天の邪鬼な思いから、特に調べることもなく別の旧帝大を書いていました。周囲の流れにこそ乗っていないものの、自分なりの目標も定まっていなかったわけです。

 

 

勉強が面白いと感じるようになった2年時

勉強を好きになれない僕が少しづつ変わり始めたのは、高校2年のときでした。ある年次集会のときに、たまたま英語の先生におすすめされた英語の参考書、『基礎英文問題精巧』が自分にピッタリハマりました。つまり、その参考書を進めていくことが純粋に面白いと思えるようになったのです。

 

1つ1つの問題の解を自分なりに作成し、解答例と付き合わせながら理解を深めるというプロセス、わからないことが少しづつわかるというプロセスを楽しめたのがこの参考書でした。

 

また、クラス替えで周囲の環境が変わったことも要因の1つでした。2年時、僕の座席の周囲には、普段から夜遅くまで学校に残って勉強するのが当たり前、というような友人が集まりました。成績も優秀だった彼らを見て生じた「負けられない」という思いから、少しづつ勉強に向かう時間が増え、学校に残って勉強する習慣がついていきます。

 

さらにこのころ、当時の担任との二者面談で「キミは本当はどの大学に行きたいのか」と聞かれたのも印象的でした。

 

もともと志望校調査に「なんとなく」書いていた旧帝大でしたが、この頃から本気で大学のことを調べ始め、「行きたい」と思えるようになってきました。しかし、この時点ではまだ心のどこかで「東大のような大学は自分には無理だ」と思っていました。

 

 

勉強も行事も部活も主体的に取り組んだ3年時、そして志望校変更

勉強に加えて、行事や部活にも打ち込んでいる生徒が多い母校の中で、僕自身も例にもれず、大好きだった行事や部活動に主体的に取り組んでいました。好きだからこそ時間もかけて、取り組み方にも工夫をこらすようになっていました。

 

部活引退後からは、そのあり余るエネルギーを勉強に振り分けていきました。僕にとって、受験勉強もまた主体的に取り組めることの1つだったからです。そうは言っても、非常に苦手だった数学だけは、受験ギリギリまでどうしても好きになれませんでした。

 

しかし、志望校合格のためには絶対に避けられないとよく承知していたため、時期を決めて重点的に数学に取り組むことにしました。

 

僕は当時、志望校合格という大きな目標を達成するために、ゴールから逆算して何をしなければならないかを明確にしていました。だからこそ、多少嫌なことであっても自分から取り組んでいけるようになったのです。

 

それは結局の所、大きな目標を設定する段階で自分が主体的になっていることの裏付けになるのかもしれないですね。

 

夏までぼろぼろだった成績も、秋には志望校の冠模試で冊子掲載されるなど順調に上がっていきました。しかし同時に、本当にその旧帝大でいいのか、ということを悩み始めます。

 

1つのきっかけは、高校OBの東大教授による講演会です。僕は、教授の語る東大の魅力に自然と引き込まれていました。もう1つのきっかけは、冬に勉強の息抜きに立ち寄った書店で、志望分野の教科書を何気なく手にとったことです。

 

たまたまかも知れませんが、当時手にとった教科書の多くは現役東大教授または東大出身の教授による著作でした。この2つのきっかけを通して、自分がやりたい、好きな分野の勉強を思う存分楽しめるのはやはり東大なのではないか、という思いが強まっていました。

 

また、もともとの志望校だと自分が少し慢心してしまい、センター試験後に控える二次試験の勉強に本気で集中できるのか、という不安もありました。そもそも将来の慢心について心配している時点で、既に油断していたのだと思います。

 

こうして、自分が本当に目指したいところはどこなのか、なあなあで受験勉強を終えていいのかと考えるようになりました。そして最終的に、センター試験後に受験校を東大に決めたわけです。

 

このときは、誰に「東大にしろ」と言われたわけでもなく、むしろあまりに唐突すぎる志望変更で親や友人を驚かせてしまったことは大いなる反省です。しかし、最も主体的になった決断の1つだと言えます。

 

自分が専攻したい、つまり自分が好きだと思っていることを思う存分やるのに最適な環境はどこなのか、最後まで油断せず準備を続けるにふさわしい目標は何なのか、ということを考えた結果の決断でした。

 

こんな直前期に志望を変えて現役合格できるほど東大は甘くなく、一年の浪人を経てなんとか合格して今東大生となっています。一度不合格は経験しましたが、高3冬の自分の決定に悔いはないし、仮に東大に合格できていなかったとしてもそれは変わらないと思います。

 

なぜなら、その決断は自分なりに納得して決めたことだからです。誰かに言われるがままなんとなく、という気持ちで決断していたらきっと後悔したでしょう。

 

僕はまず、好きなこと、本気で目指そうと思えるような明確な目標を確立しました。そして、「自分なりの決断に基づいてひたむきになる」という意味で主体的になることができました。その主体性の結果、東大に入学することができています。

 

この主体性は、まだまだ不十分ながらも、大学生活を送る上でとても役立っています。

 

みなさんも、自分の好きなことが何なのか、その好きなことを実現するためには具体的に何をしたらいいのか、ということを考えることで主体的になれるかも知れません。

 

志望校を直前で変更することは本当におすすめしませんが……。笑

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河内誠人

カルペディエムLIFE編集長。法学部で勉強中。数年ぶりに紙のカードゲーム(デュエルマスターズ)復帰しました。