Carpediem Life
東大生に生徒会長が多い理由を考えてみた

東大生に生徒会長が多い理由を考えてみた

東大って、生徒会長が多いです……と言うと、みなさんはどう思うでしょうか。

「ほんとに?」って思う人もいるかもしれませんが、これは本当にそうなんです。東大に

は一般入試で受かっている人がほとんどですから、生徒会長になっておくことで受験に直

接的なプラスはありません。それなのにもかかわらず、生徒会長の率って本当に高いです。

 

僕の話ですが、30人のクラスで生徒会長経験者は10人。とある英語の授業では20人中13人が元生徒会長でした。

いや多いな!?って思いますよね。

生徒会長なんて学年に1人が普通です。それが3人に1人とかそんなレベルで生徒会長経験者って、俄には信じられない人も多いと思います。

 

かく言う僕も、実は生徒会長をやったことがあります。高校2年生の時に勤めて、いろんなことがありました。うまくいかなくて失敗した経験が多いので、東大生で生徒会長をやったことのある人に「西岡くんもなんだ!一緒だね!」と言われると「いや、僕はそんなうまくできなくて、」と否定したくなってしまうことが多いです。

 

そして僕自身の経験としても、確かに、なんとなく生徒会長というのは東大に合格するためには必要となるものだと思うんです。ですがなかなか、それを言語化することができません。おそらくは、このメディアが研究している「主体性」というものと大きく関係があるのではと思うのですが……。

 

そんなことを考えて、僕は今回いろんな生徒会長経験のある東大生に話を聞いてみて、「生徒会長をやると東大に合格しやすくなる理由」を大きく分けて2つ考えてみました。

 

1「応援される度合い」が高まる

まず一つ挙げられるのは、「応援度合い」の向上です。

これについて説明する前にみなさんにお聞きしたいのですが、みなさんが知っている学校

や通っている学校って、「東大受験」って当たり前のことでしたか?

東大に合格する人が多い学校というのは存在していて、あの超名門校開成高校では学年の

2/3が東大を目指すとか。凄まじいですね。東大受験が当たり前の学校もあるんだ、って思いますよね。

 

まあこれは例外中の例外で、大抵の場合、東大受験って「多くの人が選ばない選択肢」だ

と思います。「ええ!?東大行くの?すごい!」みたいに言われる場合っていうのがほと

んど。東大を受験するのが当たり前の学校なんて、片手で数えられるくらいしか日本にはないでしょう。

 

そして悲しいことですが、「みんなが選ばない選択肢」を選ぶ人がいたら、多くの空間で

はそれを好奇の目で見ると思います。みなさんも、友達が「俺はロックスターになるん

だ」って言ってきたら「へ、へえ、、、そうなんだ、、、」と少し答えに戸惑うのではな

いでしょうか?「なんだかあいつは、変な選択肢を選ぶらしい」と考えてしまうことが多

いと思います。

 

そしてそれは、友達同士の関係だけではないはずです。親も大人も先輩も、あるいは周りの大人の人もみんな、「おかしな選択だ」と考える場合が多いのです。

このような好奇の目は、生徒同士だけでなく、親や先生からも向けられることがあります。「え、あいつが東大を受けるって?変なことを言い出したもんだな」って思う場合

がほとんどだと思います。

 

そう考える人が多いと、結構な割合で、「応援しない人」が出てきます。

その中には、こんな風にアドバイスしてくる人も増えるはずです。

「いや、お前は東大には行けないよ」

「そんな変な選択肢じゃなくて、みんなが選ぶ道を進んだ方がいいんじゃないかい?」

と。

これは僕自身の経験でもあります。誰も東大に行ったことのない学校から東大を目指した人間なのですが、割と多くの人に「お前は東大になんて受からないよ」「そんなに勉強して、なんか意味あるの?」「東大以外の大学を目指した方がいいよ」と言われまくった経験があります。

 

センター試験が終わった後とか特にこのアドバイスが多くって、「センターリサーチの結果から、この成績で東大以外でB判定以上がもらえる国公立の大学」を2時間以上にわたってたくさん紹介された記憶があります。

もちろんそうしてくれた人は意地悪をしたいのではなく、僕のためを思ってたくさん紹介してくれたのでしょう。こうやって思ってくれる人って意外と身近にいるもので、変な道を進もうとした時に止められるようなことって、結構あるんじゃないかなって思っています。

 

でもそれは同時に、変な道を進みづらい、あるいはその意思を表明しづらい状況にもなっているんだと思います。

このようなことを考えたときに、生徒会長になるということは、ある種「周りから変な道を選んでも認められて応援されるポジションを得ることができる選択肢」なんだと思うんです。

生徒会長って、多くの人が選ばない選択だと思います。それこそ、学年に1人くらいしか

それになる人がいないくらい珍しい選択肢です。でも、その選択肢を選んだからといって

、応援されないわけではありません。なぜなら、「自分たちのために」その選択をするからです。生徒会って、生徒全員のために活動するものです。多少「目立っててうざい」と考える人がいたとしても、表立って否定する人はほとんどいないでしょう。

 

そうやって一度、多くの人が選ばない選択をした上でなら、もう一度そういう選択をした

としても「ああ、まあそういう人なんだな」って思ってもらえるのではないでしょうか。

「稀有な選択をする人なんだな」と、そういうキャラとしてみてもらえるから、応援もさ

れやすい、というわけです。

だから多分、別に東大でなくてもいいんだと思います。芸術家だとか音楽家だとかロック

スターだとか、そういう「多くの人が選ばないような道」を選びやすく、「そしてそれを応援されやすい」のが生徒会長、という話なんだと思います。

 

この、応援という要素もとても強いものです。今回生徒会長を経験した東大生にインタビューしてみたのですが、割と多くの人が「先生と仲良くなれたのがよかった」と言っていました。先生に気に入られて、そして東大受験も応援してもらえた、と。そうなる前は先生と話していなかったから、生徒会長をしていなかったら東大受験を応援してもらえたかわからない、とも。生徒会長というポジションになっているというだけで、そういうふうに周りの人に応援してもらえるようになるわけです。

これが、生徒会長になる大きなメリットなのかもしれませんね。

 

2「人から見られる」ようになる

またもう一つの理由として、「人から見られる」ということによるメリットもあるのだと

思います。

 

みなさんは優等生になるプロセスって知っていますか?優等生というのは、周りから「優等生である」と思われて優等生になっていく例が多いんです。例えば中学1年生・高校1年生の時期に学年1位になるくらいいい成績を取ったら、割と次のテストとかでも頑張ろうという意識が働くわけです。だから優等生というのは、優等生だと周りから思われて、思われるから期待に応えられるように優等生になり、そしてもっと優等生になっていく、ということが発生するのです。

 

人間は、見られているうちにどんどん「見られている人間」になっていきます。親御さん

が思う自分に、先生が理想とする生徒に、周りの友達が望む人間に、なっていくことって

結構あるのです。朱に交われば赤くなるとは言いますが、周りの人の存在が、その人にも

影響を与えることっていうのは本当に多いのです。

 

そして、生徒会長というのは、周りから「優等生である」と見られる場合が多いです。生徒会長のイメージって、まあ真面目でいいひとで勉強とかできそう、って感じしますよね。少なくとも学年ビリに生徒会長とか任せてもなあ、って思う人多いと思います。規範を守る人で、勉強とかしっかり頑張るタイプの人間であると思われる場合が多く、そういう人だからこそ生徒会長になった、というパターンが多いです。

 

「規範的だから生徒会長になったのか、生徒会長になったから規範的になった」のかは、卵が先か鶏が先か、という話と同じで終わりのない問答です。大切なのは、生徒会長になるということは、規範的で優等生である自分を多かれ少なかれ許容するということだということです。優等生だと思われる人が本当に優等生になっていくのと同じく、生徒会長は生徒会長になっていくのです。そして、そうやって規範を守り、勉強を頑張る人というのは、東大に合格する人の特徴と合致しているわけです。

 

ということで、生徒会長が合格しやすい2つの理由でした。

ただ、これは仮説にすぎません。今回のこの話を、他の生徒会長経験のある東大生の人たちに聞いて言って、いろんな意見をもっと募集していきたいと思っております。

ということで、また次回、仮説をお話しできればと思います!

 

 

西岡壱誠のプロフィール画像

西岡壱誠

偏差値35、2浪という崖っぷちの状況で開発した独自メソッドで東大合格を果たす。著書多数。好きな寿司ネタはサーモン。