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理系の科目選択で物理を選んだら?物理選択で得られる「逆算的思考」

理系の科目選択で物理を選んだら?物理選択で得られる「逆算的思考」

 

理系を志す高校生の皆さんは、物理、化学、生物、地学の4科目の中から2科目を選ばなければなりません。

 

製薬をしたい!というようにやりたいことが具体的にあれば選択には迷わないかもしれませんが、やりたいことがわからない人には科目の選びようがなく、困ってしまうと思います。

 

そこで今回は、4科目の中でも物理を選ぶことによって得られる力についてお伝えしていきます!科目を選ぶ際、消去法で選ぶのではなく、主体性を持って選択するお手伝いができれば嬉しいです。

 

 

ゴールから逆算して考える

 

物理を学ぶことによって得られる特徴的な考え方、それは「逆算的思考」です。

 

逆算的思考とは、未来の一時点の姿を設定した上で、そのためにすべきことを考えていく思考のことです。目標を達成するために必要なものとして取り上げられることが多い考え方です。

 

物理という科目は基本的に今の状況から未来の状況を考えるためにあります。5秒後の物体の位置を求めたり、数百年後の天体の速度を求めたり、様々な物体の動きを予測します。

 

このとき、物体の動きを予測するために、予測する時点、今の物体の状況、適用する物理法則の3つを定めて物体の様子を考えます。

 

この3つの中でまず考えなくてはいけないのは予測する時点です。いつどのタイミングの物体の様子を考えるのかを決めないと、物理法則を適用したところで計算できないですよね。

 

未来の時間を特定して、その時点での物体の動きを予測する。これこそまさに逆算的思考なのです。そしてこれは他の理科科目にはない特徴なのです。

 

こう言ってしまうと、他の科目で時間から逆算して考えることないの?という感覚があると思います。確かに、化学でも数時間後の反応量を求めることがありますから、時間を考えて求める、ということはあるかもしれません。

 

しかし、物理では任意の時間を指定でき、逆算して考えるという点が特徴的です。

 

物理は物理法則を一度適用させれば、どの時間の動きについても求めることができます。例えば、ハレー彗星がどの周期でやってくるのか、次回の日食はいつ発生するのか、特定の法則を用いて求めることができます。

 

 

 

逆算的思考を受験に活かす

 

時間を設定してそこから逆算して物体の動きを捉えるという特徴は、受験において必要な力に応用することができます。逆算的思考は受験勉強にとって大事な要素なのです。

 

受験する日は決まっていますし、それを先延ばし、すなわち浪人をしたいと思う高校生はいないはずです。つまり、いつまでに受験勉強を終わらせなければいけないか、を考えなくてはいけないのです。

 

受験においていつまで経っても結果が出なくても良いことなんてないということは簡単に想像がつくと思います。

 

さらに、今の物体の状況を整理することは、受験を進めるにあたって、今の自分が何ができて、何ができていないのかを整理することにつながります。

 

そして物理法則の適用は、志望校合格に向けてどのような方法を選択するのかを判断することにつながります。まさに、受験成功へのプロセスを物理の問題を考えることによって追体験することができるのです。

 

さらに大学などで行われる物理の研究にもなれば、新しい物理の理論を証明するといったようなことも加わります。これは、例えば社会人になって、仕事に慣れてきた頃に、新しい方法を考え出すことに通じます。

 

仕事の発展と物理の発展的な研究も共通項があるように感じるのです。

 

 

まとめ

 

念の為もう一度前提をお伝えしますが、科目に優劣はありません。化学は化学で選ぶメリットはあると思いますし、生物や地学においても同様です。

 

しかし、物理という科目の時間を決めて法則を適用していくというプロセスは単に物理の勉強を超えたメリットがある、ということをみなさんに知ってもらえたら嬉しいです。

 

数式ばかりで物理に魅力を感じていないみなさんに、それにとどまらない物理の特徴を知っていただき、科目選びの参考にしていただけると幸いです。

 

山田亮進のプロフィール画像

山田亮進

リアルドラゴン桜プロジェクト講師。主体的に勉強する楽しさを伝えるため日々奮闘中。オンライン授業の毎日で、生活は完全なニート状態。