Carpediem Life
「経済学部」=「お金が稼げる」ではない!?経済学でできること、できないこと

「経済学部」=「お金が稼げる」ではない!?経済学でできること、できないこと

 

みなさん、「経済学部」に入るとどんなことができるようになるイメージを持っているでしょうか?

経済 = お金のこと、ということで「お金を稼げるようになる学部」というイメージを持っている人も多いと思います。

 

ただ実は必ずしもその通りではありません。それは、経済学部で学べるのは「理論だけ」だからです。

 

それは一体どういうことでしょうか?

 

 

 

経済学部の話に入る前に、一度、皆さんが何かしらのスポーツを極めるとしたら何をするか想像してください。

 

①ルール、効果的な練習方法、戦術を調べる

②練習する

 

大まかに言って、こういった流れではないでしょうか?

いくら机上で作戦を立てたり、イメージトレーニングしても、実際練習して、試合をこなさないと上達しないですよね?

この①がいわゆる「理論」、②が「実践」と呼ばれることです。

「理論」と「実践」の両方が必要なわけですね。

 

そしてこれは「お金を稼ぐ」ということでも同じです。

ただ「統計」「経営論」の知識をつけても、目の前の経済を分析することや企業の社長として活躍することは不可能です。

 

例えば、経済学部生の多くは「統計」という学問を学びます。

高校数学でも出てくる「データの分析」の発展版とも言える学問で、

 

・あるネジ工場で作った1000つのネジを調べたところ、3つのネジが不良品だったがこの工場の不良品率は何%から何%の間か?

・被験者のグループ1とグループ2は30人ずつのグループだが、それぞれあるテストの平均点は25点と24点だった。このグループ1はグループ2よりそのテストの得点能力が高いと言えるか?それとも点差がついたのはたまたまか?

 

などといった命題を考えます。

 

しかし、これは「理論」でしかありません。これを知ったところで一円にもなりませんよね。

 

ではどうやって「実践」の場で使われるのでしょうか?

 

 

例えば、私が経験した例だと「ウェブ広告の効果測定」の場でこの考え方を応用しました。

 

みなさんがよくネット上で目にするウェブ広告は1つの企業が同じタイミングで数種類の広告を出していることが少なくありません。そうして、どの広告が一番効果が高いか検証し、効果が高いとされる広告で再度多くの資金を投下していくのです。

 

しかしこの際難しいのが「どの広告が効果が高いのか」の判断です。

 

例えば、ユーザーにクリックされる割合が1%の広告Aと1.1%の広告Bがあったとして本当に広告Bが効果が高いと言えるでしょうか?たまたまの可能性はないでしょうか?何回試せば、確実にどちらの効果が高いか検証できるでしょうか?

 

これらの問いに答えることができるのが統計で学んだ「理論」なのです。

この理論を用いることで、上記の問いに答えることができるようになり、それは明確な「価値」にもなり、お金に繋がっていきます。

 

このように、学んだ理論は実践しないと意味がありませんし、最初から実践してもうまくいくわけでもありません。

 

そして、経済学部では「理論」は大いに学べますが、「実践」の機会が少ないのが実情なのです。私も上記のウェブ広告の分析における経験は長期インターン先で得たものでした。

 

この「実践現場の不足」こそが「経済学部」=「お金を稼げるようになる学部」とは限らないと冒頭で申し上げた理由です。

 

では、どうすればお金を稼げるようになるのでしょうか?

答えは簡単です。自分で「実践」の機会を作ってみてください。

少額から株を始める、長期インターンに参加する、はたまた起業してしまうなど、選択肢はさまざまです。

 

その中で、経済学部で学んだことを生かしながら、練習していくときっと「お金を稼ぐ能力」が身についてくるでしょう。

 

 

「お金」と結びつけて考えられがちな経済学部ですが、意外と「お金を稼げるようになる」ことには直結しないことをご説明しました。

 

大学で「理論」を学ぶのと同じくらい、現場で「実践」することは重要です。

もし「お金を稼ぎたい」という理由で経済学部に興味を持っている場合は「どんな場所で実践するか」も考えながら学部を選べるといいですね。

 

伊藤 優希のプロフィール画像

伊藤 優希

経済学部3年・リアルドラゴン桜プロジェクト講師。今欲しいものは趣味。最近ビールの美味しさがわかるようになってきた。